SIerからWeb系ベンチャーに転職して1ヶ月経った

はじめに

この記事は、退職者 その2 Advent Calendar 2018の16日目の記事です。

先日書いた退職エントリは、私の記事の中では多くの方に読んでいただいたようで、大変嬉しいです。その記事では転職までの経緯を書いたのですが、転職後の話についてもせっかくなので書いてみることにします。

大手SIerからWeb系ベンチャーに転職しました

現職について

表参道のIT企業で、サーバサイドエンジニアとして働いています。入社して一ヶ月ですが、APIの設計、バグ対応、リリース作業、運用などを一通り経験させていただきました。

私の所属する部署ではスクラム形式でプロダクト開発を進めています。スクラムでは、EM、PM、デザイナー、エンジニアで構成されるチームに所属し、一つの領域の機能をチームで担当します。なので、その領域に関して仕様策定から運用まで、チームで責任を持つ必要があります。私もエンジニアとして、ときにはPMやデザイナーと会話をしながら案件をすすめています。

本当に毎日学ぶことばかりで、非常にやりがいを感じながら働いています!

前社からの変化点

技術力が高い人たちから刺激を貰えるようになった

これが入社して最も良かったと感じることです。SIer時代には技術力を大切にするエンジニアは少なく、私のように技術を追い求めて外部にアウトプットするタイプは敬遠される傾向にありました。Excelマクロマスターへの道を極める社員などはいましたが。

現職では、技術力の高いエンジニアが複数人在籍しているのはもちろんのこと、社内勉強会、社内LT大会などが常に開催されていてエンジニア同士で切磋琢磨できる環境です。エンジニアとしての成長を環境に求めすぎることは愚の骨頂だと思いますが、環境は本当に本当に大切です。結局は、強いエンジニアになるために自主的に勉強することは必要条件であって、その自主学習での成長に加速をかけてくれるのが環境ということでしょう。良い環境であればあるほど、成長に加速がかかります。

エンジニア以外と話す機会が増えた

転職後は、プロダクトマネージャーやデザイナーなどの別職種の人たちと協力して、開発を進めていくことが多くなりました。エンジニア以外の方々との会話を通して、彼らの価値観を学ぶきっかけがあります。例えば、競合製品と比べてこうすべき、DAUの観点からここが重要、などのエンジニアだけではなかなか気づかない部分に気づかせてもらえるので、とても勉強になっています。

また、事業会社ということもあってエンドユーザから直接声を聞く場面が多々あります。ユーザ目線でのプロダクト開発についてをエンジニアとして考えることを求められることも増えました。

運用を意識した開発をするようになった

前述したように「開発して終わり」「運用だけ実施」といった形式ではないので、運用を意識した開発を求められます。前職では「開発」と「運用」が分離されていて、私は開発だったので納品後に手から離れていました(とは言っても結局、私は前職でリリースを一度も経験することありませんでしたが)。

運用まで責任を持って開発することで、ログ設計、パフォーマンス計測などの非機能要件を意識して開発できるようになりました。

自分の価値観について考える機会が増えた

1 on 1などの時間が多く設けられているため、自分の価値観やキャリアについて考える機会がとても増えました。

前職は上司と面談する機会は、評価面談と希望面談の年に2回だけでした。そこでは、どういったキャリアを進んでいきたいかという話よりも、PMになっていくために必要なことを教えられるような面談でした。1年半で辞めているので、それが全てかどうかはわかりませんが…

現職では会社がキャリアを決めるのではなく、自分でキャリアを決めていく必要があります。これを良しと捉えるかは、人次第だと思いますが、私は自分のキャリアは自分で決めたいというだけです。

開発環境が良くなった

前職ではメモリ4GBのクソスペックPCで開発をしていました。 現職ではフルスペックのPCが与えられ、ビルドなどの作業が明らかにスピードアップし、エンジニアの人権を手に入れました。スペックで困ることはなくなって、(当たり前ですが)生産性は向上しました。 至極当然です。エンジニアが、PCという商売道具をケチってはいけません。

まとめ

新卒1年半で、大企業から転職することは本当に勇気のいる行動でした。

しかし今のところ、転職して本当に良かったと思いますし、あのとき決断をした自分を褒めてあげたいです。

来年は「発信すること」を目標にしてきたいと思います。LTやカンファレンスにどんどん参加して、アウトプットを増やしていきます!