2024年の振り返り

ようやく師走を迎えて、昨年と異なり、ほとんどの期間を特定の組織で正社員として過ごせて仕事がとても充実していた一年だった。 ガッツリと週5でのエンジニアの仕事は、出来ないことばかりを痛感させられるけれども、良き出会いがあったおかげで、それなりに元気に働けている。

プライベートでは、いろいろなところに遊びに行って、思い出がたくさん出来た良い年だった。が、怒涛のようにそれらは失われた。


——なかなかに乗り越えられない日々もあった。 冬の期間は自暴自棄になってしまって、普段しないことで自分をいじめることで、感傷的、激情的になっていたようにしていたと思う。

気持ち自体は時間が解決するのだと思うけれど、目の前の人を守れなかったことに対する情けなさ、それに対する自責、そして誓ってくれた相手への申し訳なさ、それらがグチャグチャに乱れながら、ふとしたときにグサりと心に刺さって痛んでくる。 そんな日々だった。

同時にポジティブな話もたくさんある。

運良く、生成AIやLLMを業務の中心としたRAGのチームに参画できて、SaaSに限らず世界を塗り替えていくと自分が思える技術に直接触れられる機会ができた。さらに松尾研の大規模言語モデル講義にも全日程参加して、最終課題を提出することもできた。 B2B SaaSという領域からするとまだまだ距離がある領域だけど、いずれ必ずシナジーがあらわれるのでいま関われる嬉しさにあふれている。

実際にお客さんから精度の話や解決したい課題などを聞ける場自体がなにより貴重だ。しかも、自律したチームでかつらつとしているし、関わってくれているメンバーからも大いに刺激をもらっている。 エンジニアリングの課題もたくさんあるけれど、どんなときも前を向ける組織なので、意外となんとか乗り越えられるなとも思う。


会社では自分が今のポジションで満たせる最大のバリューは何かをかなり意識している。もともとリーダ経験やPdM経験があるゆえか、時間が経つにつれて比較的マネージャー的に動きになることがおおいのだけど、それも立ち回りでしかないので、最大限に組織に貢献できる立場を常に模索している。 いまはプレイヤーの比率が少ないので、コードを書いてプルリクを出すことを意識して仕事をしなければと思う。

あと馬力や仕事量を最大化したいと強く思うことが多い、やはり仕事量をおおくこなして、量が質を凌駕する状態を作る必要があると感じる。

「働かない」という選択肢をとったとき、いかに自分が堕落するかはよく理解しているので、ゆるく働きたいとはあまり思わない。ひたむきに行動して、成果を生み出して変えていくことをこれからもまずは意識したい。

別にそれは仕事でなくてもいいのだけれど、社会的貢献が伴わない賞賛があまり受け入れられないので、やっぱり仕事。そういう意味でB2Bという世界が向いているなぁと思う。もちろんこれらの価値観を人に押し付けるつもりはないが。

ただし、がむしゃらすぎて、とにかく目の前のことをやればやるほど、視野狭窄になる感覚を常に感じていた。過去により俯瞰的な立ち位置で見れたとしても、目の前の現場にいると見失ってしまうことがおおい。 定点的にキャリアであるとか、大切にしている価値観を自分自身と擦り合わせていかねばならぬと思う。


今年を振り返るなかでの教訓は、

  • 「言葉」ではなくて「行動」で自分の意思を伝える努力を怠らないこと
  • できる限り一人にならないこと。困る前に他人に頼ること。
  • 同じことを悩みすぎないこと。特に人間関係や金銭面などのどうしようもないことで悩む必要はない。
  • 不特定多数ではなくて、目の前の人を大切にすること。
  • 毎日規則正しく生活すること。瞬発力よりも高い馬力を継続するために。

今年を通して、とにかく人が変わったなあとも思う。もちろん良い方向に。改めてコロナの前後の期間はあまりにも自堕落だったし、甘えていた。結局、それらの結果を生み出した自分がなによりも憎いだけであって、あまりにも不甲斐ないなと思わざるを得ない。

これから前を向くとしたときに、この不甲斐なさがパワーに転化すると、バイタリティに変わると、そういうことを何度も何度も反芻して、納得させるしかないということも理解した。ただやっぱり一人というのはなんともさみしくて、かなしいのも事実。

いや。あと3ヶ月で30歳を迎えるので、また一段とレベルアップするはずだ。ポジティブに捉えよう。

とりとめもなくなってきたところで、今年の反省終わり。来年の目標を年始で書きます。