Researchlyというソフトウェアエンジニア向けのAI情報収集アプリをリリースしました。機能や技術の話はZennに公開しているのでそちらもご覧ください。
さてこのエントリではどちらかというと、ポエム寄りの内容を書こうと思います。Researchlyはそのほとんどの実装をClaude Codeによって実装しきっています。実装はSwiftとTypeScriptのため、十分に性能も高く構造化されたそれなりに良いコードな気もしています。
まず、個人開発においてここまでモチベーションが続いたのは、今回が初めてだったかなぁと思います。今まで作り切ったものののうち、リリースしたものは3、4個程度かなと思うんですけど、どれも今に続いてはいませんし、1カ月以内でサクッと作り上げたものだったと思います。
AIエージェント以前は、1カ月かけたとしても、機能自体はあまり凝ったものにはならず、相当その魅力がない限り、特に話題になることもないもので、それも相まって長くモチベーションを保つこともできませんでした。自分が凝り性なのもちょっと悪いところで、作りきれる人は本当にすごいなあと他人事のように尊敬していました。
しかしながら、今回作ったResearchlyは、そんな凝り性な自分でも、個人的にはかなり良い仕上がりにできました。自分が満たしたいと思う最小限の要件も満たしつつ、UXといったところにも相当こだわれたと思います。話題になるかどうか全くわかりませんが、それでも少なからず自分は今後の人生で使っていくことが間違いのないクオリティに仕上がりました。
そして何より、これが完全にClaude Codeのおかげなのです。この記事では、それをとにかく伝えたい。
そもそもこのアプリは昨年から今年にかけての年末年始の休暇にReact Nativeで作り始めました。しかしながら特有のUI操作やアニメーションの実装などで許容できないと感じ、春ごろに開発を一時止めてしまいました。
しかし、Claude Codeが登場し、業務で活用していくなかで強い可能性を感じ、「あれ?これもしかしてSwiftに移植できる?」と思いたち、実際にやってみたらあれよこれよと作り切れてしまいました。
仕事終わりや休日にコツコツと
8/16(土)にリリースできたので移植しようと思い立ってわずか1ヶ月たらずです。もちろんもともと画面構成やAPIなど作っていたものがあったにしても、です。
個人開発に限った話ではないですが、プロダクト開発というものが、あまりにも簡単に、そしてエンジニアにとっては、作りたいものをすぐに作れる時代になってきました。
「作りたい」と思ってから、そのリリースまでの期間を、下手すると数日で終わらせられる時代が来てしまいました。そのことに、個人的には興奮を抑えきれないほど、ワクワクしています。
ありがたいことにそれなりの実装力や設計力を20代に身につけることができ、Claude Codeを補佐してあげられることも大きな要因とは思いますが。 Researchly自体の機能も使い込んでいくなかで、よりスピード感を持って改善していきたいですし、これまで埋もれてきた他のアイデアもどんどん世の中に出していきたい。
そんなプロダクト開発の新しい時代の幕開けだなぁと強く実感した日曜日なのでした。